ひな祭りのお菓子といえば....
ひちぎり,ひきちぎり

本日3月1日.数日前の寒波はどこへやら,すっかり春の陽気です.ひな祭りへの機運が高まってきたので,宝鏡寺に行ってきました.宝鏡寺は人形の寺とも言われているそうで,春の人形展としてお雛様やその他古い人形たちが公開されます.

雛人形を見ていたのですが,お雛様の前に,菱餅,雛霰と並んで謎の食べ物が....なんか,ピンク色の台座みたいなものの上にマシュマロみたいなものが乗っている??(撮影禁止のコーナーだったので写真はありません.)
これが「ひちぎり」または「ひきちぎり」と呼ばれる京都のひな祭りのお菓子だったのです.
宝鏡寺を見た後,和菓子屋さん2店舗に立ち寄り,「ひちぎり」を購入.1店目は鶴屋吉信さん.店舗の前に大きく墨で「ひちぎり」と書いてありました.3月1〜3日の3日間しか売っていないそうです.2店目は鳴海餅本店さん.店頭のカレンダーに,なぜか近所の幼稚園や小学校の卒業式の日程がおめでとうございますという文字とともに記されていてなんか嬉しい気持ちになりました.
晩御飯の後,ひちぎりをご賞味.


お餅の上に餡が乗っているタイプと,上と下が色違いの餡になっているタイプがあるみたいですね.
鳴海餅本店さんのひちぎりは,素朴なお餅によもぎが香っておいしくて,鶴屋吉信さんのひちぎりは,あんこの甘さも風味も上品で洗練された味でした.
京都にそこそこ長いこと住んでいるつもりでしたが,「ひちぎり」,初めて知りました.もっと積極的に季節の行事と伝統文化に関わっていきたい気持ちになった1日でした.
